• よこはまチャイルドライン
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「ひとの役に立てるとうれしいです」

          村上敏也さん 

 

広島県立大学大学院経営管理科准教授

チャイルドライン支援センター常務理事

 

 

チャイルドライン支援センターの草創期からチャイルドラインにかかわり、ファンドから広報まで手助けいただき、そしてチャイルドラインの活動が正念場となったいま、

ふたたびその力を発揮してくださっている村上敏也さん。未来への期待も込めて、お話をうかがいました。

 

――この春から広島に赴任なさったとか。

村上 はい。広島県立大学大学院経営管理科におせわになっています。この大学は、新しい社会人向けの大学院で、平均年齢は40歳くらい。つまり、自分のやりたいことがはっきりしているひとたちばかりで、すごい熱気を感じますね。

 

内容は「ビジネス統計」「意思決定データ分析」「管理統計」などですが、わたし自身もやっと、自分のやりたいことがみつかり、意気に感じて仕事をしています。ほんとうにたくさんの学校を受けたのですが、この大学の面接官のかたから「きっと君は役にたってくれると信じているから、君のために科目をつくろう」と採用していただいたのです。ご縁を感じますね。

 

思えば、ここに至るまでずいぶん遠回りをしてしまいました。

大学3年生の頃、インターネットが徐々に社会を変え始めようとしており、コンピュータやインターネットに触れることが無性に楽しい時期でした。その年の夏、とある商業展示会にボランティア・スタッフとして潜り込み、出展しているソフト会社に直談判し、当時とても高額(7万円!)だったインターネット用ソフトウェアを研究と称して無料でもらおうと考えたのですが、部長さんが「タダではあげられないが、この夏うちでバイトするならタダでソフトが使えるぞ」と言ってくれました。私は「ハイ!」と即答。この時こそ、私がITベンチャーに飛び込んだ瞬間でした。

 

時代はまさにITバブルを迎えようとしていました。学生バイトのくせに海外出張したり、業務と称して最新機器を買い込んだり、いわゆる外資系企業のオフィスに机をもらったりと、今では考えられないような厚遇のもと学生時代を送りました。その後も7年間ほど大学院に籍をおきつつ、請われるままにベンチャー企業を転々としました。しかし、友人の結婚式で知り合った妻と結婚したことをきっかけに、大学院を退学。実は、この時の退学の体験が、後になって人生の大きな選択のきっかけになるなんて気づきもしませんでした。

 

その後も、ベンチャー企業の株式上場や事業買収など、大きなお金が身近で動くなか、いつしか自分もお金お金と言っていることに気づきました。不思議なもので、お金ばかりを求めていると、周囲に自分の望まない人たちが集まってくるのです。いえ、自分がそういう環境に入っていってしまうのかもしれません。私は、お金にまつわるトラブルを経験し、とてもつらい日々でした。最愛の妻の助けもあり、その難局もなんとか無事に乗り切ることができました。自分はいったい何がしたかったのだろう?学生時代から奔走してきた道のりを思い返していました。何度かお手伝いさせて頂いたチャイルドラインのことも思い出しました。人の役に立つことの喜びを思い出していました。

 

そして2008年の暮れ、妻の誕生祝いで横浜・日吉(慶應大のキャンパスがある)のレストランにでかけたとき、慶應ビジネス・スクール(経営学大学院)が学生募集中であることを知りました。その時です、心が大きくうずくのを感じました。修士号。そうです、かつて途中で投げ出してしまった大学院のことが、自分も気づかないうちに心のどこかにずっと引っかかっていたのでした。今度こそ頑張ろう!妻のススメもあり、早速受験。あれよあれよという間に修士も終わり、気づけば6年の歳月が流れて、2015年に博士号まで取得。これまでの間、貧乏暇なし・子沢山で、32男の5人の子らにも恵まれました。

そして今春、県立広島大に新設された経営学大学院の教員としてご採用頂いたというわけです。

――うーん、すごい道のりですね。でも、おくさまとの出会いが決定的かも。

村上 そうですね(微苦笑)。妻には本当に感謝しています。

 

――チャイルドラインとの出会いは?

村上 そういえば、支援センターで徳丸さんと一緒にファンドや広報の仕事をしましたね。あれは、もう10年前くらいですかね。

 チャイルドラインは当時お金がなかったので(今もですかね)、その時お世話になっていたベンチャーに代表理事の牟田悌三さんから「ホームページをつくりたいけれどお金がない」というお話があったのです。なので、お金集めからお手伝いし、ホームページを無料でつくってくれるひとをみつけたりしました。絵馬展やらパンフレット制作やら、いろんなことをやりましたね。

――あのときはおせわになりました。でも、あのときがあるから、こうしていまもつながっていられると思います。すてきなおくさまとも知り合えましたし、こころから感謝しています。

村上 そうですね。きっと、どこか思いが同じなのでしょうね。振り返ると、わたし自身もずっと「ひとの役に立ちたい」ということが信条でした。遠回りはしましたが、その思いがずっとこころのなかにあったからこそ、こうしてチャイルドラインのお手伝いをしているのだろうと思います。

 

 チャイルドラインは今の時代、とても大切な活動です。わたしにも5人の子どもがいますが、子育ては親だけでできるほど単純なものではありません。多くのおとなが子どもたちのまわりにいれば、子どもの世界はぐんと広がるし、とにかくどんなことでも話せるところがあることは子どもにとってきわめて重要です。また、ひとの話を聴くスキルはおとなにとっても役に立ちます。そのひとの人生もゆたかになるし、社会もあたたかくする。

気がつけば、毎年の初詣で「ひとのお役に立てますように」と「みんなが笑顔でいられますように」が私の定番の願いごとでした。まだまだ中途半端な自分にいったい何ができるのか分かりませんが、ご縁があれば、是非色々な方のお役に立ちたいと願っています。もちろん、よこはまチャイルドラインのためにも何かお役に立てるとうれしいです。

もっとも、チャイルドライン支援センター(アドボカシー事業担当理事)でのお手伝いは、これまた随分と遠回りをしてしまっている気がして仕方ないのですが。

 

――期待しています。本日はありがとうございまいした。

 

 

雨がいろんなことを流して去ってくれるかな
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