3月になった。いつもなら一番好きな季節。けれど今年は、新型コロナウイルスの感染拡大で、全国的に学校一斉休校、クラスター(患者集団)発生予防のイベント中止など予期せぬ事態になっている。
チャイルドラインでも、北海道は3月いっぱい活動休止、その他の地域でも活動拠点の閉鎖などで活動ができないらしい。
よこはまでは、どうするべきか…。2月下旬からスタッフのグループラインで意見を出しあい、悩みに悩んだ結果、できる限り「子どもに寄り添う電話」をつづけることを決断した。そして、代表の思いを朝一番で活動にかかわるひとに一斉メール。
すると…電話を受けてくれるボランティアの方たちからのあたたかいメールや電話がきた。当日、ボランティアが一人もいないと知り、自転車で駆けつけてくれたひともいた。
日本中、混乱しており、マスクやトイレットペーパーなどの買い占めをしたり、国会中継では自己防衛や自己弁護ばかりのおとなたち。チャイルドラインに電話をくれる子どもたちは、そんなおとなたちを冷静に見つめている様子だ。
18歳の誕生日まで残り2ヶ月の子どもから「高校卒業したら親と一緒に仕事する。今までチャイルドラインにはお世話になった。エールを送る!」と励まされた。
そうだ。ただ、子どもの声をきかせてほしい。そんな思いから私は、チャイルドラインのボランティアを始めたのだった。
コロナのおかげで、初心に戻れた気がする。
by フルーツパラダイス