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熊本便り 26

 

  「いだてん」をよろしく

 

 今回の年末年始はいつも以上にあわただしくて、わたしの好きな「ぼーっとする時間」はほとんどなかった。家族が全員集まると、3度の食事もたいへんである。おまけに「お正月」だし、そのうえきゃつらは「きっとすこぶるおいしいものを食べさせてくれるはず」と意気込んでやってくる。そして、わたしはその期待にきっちり応えようとするのだから、忙しいはずである。

 だから、麻雀も半チャンしかできなくて、それもハコ点に近い結果となり、雀士の名折れとなった。「お母さんは弱くなった」ともっぱらだったらしいが、違うもんね。ただ疲れていただけだもんね。

 そして、13日午後610分。熊本県を震源とする地震が起こった。最大震度6を示したのは、隣町のあの「和水町(なごみまち)」。もちろん、ここ山鹿市も震度4強で、かなり「ずしん」ときたらしいが、わたしは家族全員が帰った後、ゆっくりと近所の温泉につかっていたので、「あれ、もしかして」くらいにしか感じなかった。たいしたことない、と思ってテレビをつけると、日本全国大変なことになっていた。「震度6」の地震が起こると、おそらくマニュアルがあって、そのとおりに動くのだろう。官房長官も知事も会見していたけれど、ふーんという感じだった。

 ニュースは何度も何度も「和水町」を連呼している。もちろん、NHKも。

 何を言いたいかって。この年末年始、NHKは大河ドラマ「いだてん」の番組宣伝に必死だった。時間が空くと、「いだてん」「いだてん」・・・そこまでやるかというくらいに。

 じつは、「和水町」はいだてんの主役である「金栗四三」の生まれ故郷だ。NHKは地震のニュースのときに、きっと「和水町はいだてんの主役の故郷です」と付け加えたかっただろうし、おそらくこれは景気づけの地震なのか、と思ったのではないだろうか。もちろん、被害がほとんどなかったし、震度6は和水町という狭い地域だけだったから言えるのだけれど、それくらい地元でも「いだてん」は盛り上がっていないのである。

 昨年の大河ドラマ「西郷どん」ですら、歴代ワースト3に入るくらいの視聴率だった。あの誰もが知っている人気者、明治維新のヒーローが主役で、林真理子の脚本の出来もすばらしく、名だたる俳優陣が出演していたにもかかわらず、である。

 翻って、いだてんの主役は決して有名ではなく、そんなにおもしろそうな話でもない。したがって、NHKは必死で番宣しているのではないのか、と思ってしまう。

  しかあし、である。綾瀬はるかが自転車に乗って走る場面、勘九郎が川で泳ぐ場面、ごらんになっただろうか。番宣にも、よく使われていた。あれは、なんとうちの近所で撮影されたものなのでーす。はい、うちはものすごく田舎で、近代的な建物もなく、川も昔のままそのものが残っているところがあるので、きっと選ばれたのでしょう。ただ、撮影時、道路にはトラックで砂利を入れ、カーブミラーなどは映像技術でカットされていました。

 わたしの家は、そんな田舎にあります。「いだてん2回」を見ると、よくわかります。ドラマ撮影はうちの近所だけでなく、熊本県のあちこちで行われました。

 そんな熊本ゆかりの大河ドラマが史上最低の視聴率にならないよう、どうぞ「いだてん」をよろしくお願いします。

 

徳丸 のり子 

 

《活動ニュース》