
先週、チャイルドラインのカードやロゴなどブランディング全般をお願いしている 左合ひとみさんが初めて個展を開催すると聞き、青山のギャラリーを訪れた。
日本はもとより、NYやドイツでも多くの賞を受賞している彼女がデザイン室を設立してから30年の節目を迎え、この30年間を地球規模で月ごとに振り返り、イメージしたデザインとメッセージを添えた新しい作品が展示されていた。レーザー加工技術を駆使し、光と影の融合する作品のコンセプトは「疲弊した地球が少しずつ再生して欲しい」という祈りがこめられている。
美しいだけではなく、強く訴えてくる作品ばかり。この作品をみて、いま、私たちにできることは何か?を考える機会を与えてくれる。
例えば、3月は地震災害があっても日本の旗を掲げて漁業に出る船、9月は花々に彩られた燃えるツインタワービルそして今回の案内状にも使われた8月の飛行機から落とされる原爆ではなく、たくさんの千羽鶴たち。
私が一番印象に残った作品のことを彼女に話すと、本人曰く、チャイルドラインのことを思い浮かべて作ってくれたとのこと。その5月の作品は、風にたなびく12匹の鯉のぼり。私たちチャイルドラインは、このメッセージとデザインを心に刻んで、これからも細く長く子どもの居場所になれるよう祈るばかりだ。
「イショクジュウ ホボタリテ ドコヘデモユク コドモデアレ。」
by フルーツパラダイス