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熊本便り 14

 これって、「おんなの性(さが)?」

 

 この地で以前と大きく変わったことのひとつが、女性の暮らしぶりです。家事も電化がすすみ、自由になる時間も増え、ひとりに1台という車事情も手伝って、習い事やスポーツ、食事会などで、女性の多くが積極的に外出して生活を楽しんでいます。

 そして、いつの世もなかなかにおもしろいのが女の友だち事情でしょう。

 「ねえ、あなたも入ってみない」

 都会帰りでひとりぼっちでかわいそう、とでも思われたのか、俳句や短歌、大正琴、ビーチバレーなどいろいろなグループからお誘いを受けました。うーん、おもしろそうと思っても、二の足を踏んでしまいます。

 というのも、多くのグループが毎月2,0003,000円とお金を積み立てているのです。自分たちの楽しみのために。つまり、積立金でみんなで食事に行ったり旅行に行ったりするのです。たいていの場合、グループには名前がついています。「イチゴの会」「ミーナクラブ」など、それなりのいわれもあって。まあどうでもいいんですけれどね。だれに迷惑かけてるわけじゃあないし、それはそれで美しい友情なのかもしれないし、単なるわたしのひがみかもしれないし。

 しかあし、わたしはどうしてもひっかかってしまうのです。みんなで食事をするとき、お金を出し合うとき、みんなのなかにある、排他的な仲間意識が垣間見えて、引いてしまうんです。

 「みんなで役員やったのがつきあいの始まり。もう15年も続いているのよ。こんなに仲いいのわたしたちだけかな」

 ふうん、そうかいそうかい、よかったじゃん。ほかのグループもたしかそんなこと言ってたよ。自慢スンナって。

 「わたしたち友だちだもんね、ずっと仲良くしようね」

 「よかった、この仲間に入れてもらって」

 じゃあ、仲間に入れないひとはどうするんだい。あんたのとなりにいるじゃあないか。声をかけろよ。

 「わたし、3つもグループに入ってるから、月々のお金もたいへんなの」

 でも、そう言うわりにはうれしそうじゃん。よかったね。

 という具合なんですね。お金を出すことで、自分の居場所を確認し、会ったらみんなで仲間であることを確かめ合う。はいはい、そうしなきゃあ、心配なのかい、とでも突っ込みたくなる。だったらひとりでいいさ、となるわたしです。

 考えてみれば、これってどこかであったような。そう、この構図には既視感があります。はい、小学校の、中学校の、高校の、あの女同士の集まりです。チャイルドラインにかかってくる女の子からの電話もこれに似たり寄ったりです。

 ということは、これって「おんなの性(さが)」なんじゃあないだろうか。うーん、そこのおばさん、もう60歳超えてるよね、成長してないなあ。

 

 そして、せっかくこうしてみんなが楽しんでいるのに、ああだこうだといちゃもんをつけるひとのことを、熊本弁で「肥後もっこす」といいます。

 はい、わたしは立派な「肥後もっこす」です。嗚呼。

 

 

 

徳丸のり子

 

 

 

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