
河瀬直見監督の「あん」を観た。2015年に上映後に世界45ヵ国で上映され、多くの映画祭で受賞した映画だ。
この作品は、樹木希林演じるハンセン病患者が長瀬正敏(どら焼き屋店長)や女子高生、同じ病気をもつ市原市悦子とのふれあいの中で「ひとはどのように生きるべきか」を描いた。
恥ずかしながら、私はこの映画でハンセン病とはどんな病気なのか、そして、日本が国として病気を隔離して、いまだにその隔離された場所で生きているひとがいることを初めて知った。
ふと、25年前、アメリカで知り合った米国人に「日本人はなぜ、病気になった家族を座敷廊に隠すのか?」と責められ、なにも言えなくなった経験を思い出した。
まずは知ること。それから考えて自分の意見を持つこと。
子どもに伝えるためには自らが知らなければいけないことがまだたくさんある。
by フルーツパラダイス