
某放送局朝ドラの中で主人公が「親に何かしてもらおうと思うのは子ども。大人とは親を許し親のために何ができるか考えること(だったような..)。」と力説していた。私はこの「親を許し」に反応してしまった。となると私はいつ大人になったのか..あまり大きな声で言えないが、この基準でいくと数年前になってしまうなぁ..
子どもの頃過敏症なせいもあったのか
いじめに遭い、加えて長男第一主義の田舎であったこともあり、家族の中で孤立し、特に母親とは長い間ギクシャクしていた。
歳を重ねる中、私は人生の曲がり角でいつも貴重な人と出逢い、学ぶことで、何かを流し何かを得、自分を許し親を許してこれたのかもしれない。
今年のお盆、父の調子が良くないというので実家に行ったが父は意外と元気で、なんのことはない、母が自分の愚痴を話したかっただけのようだった。「お父さんが同じ話を何回もする」と何回も私に話してくれた..私は心の中で少しツッコミながら黙って話を聴かせてもらって笑いあって帰って来た。
会う毎に出来ていたことが難しくなっていく。我が子の前で老いていくとはどういう気持ちなのだろう。「別れ」の時まであとどのくらい残されているのか、それまでに私は何ができるのだろう..何もできないかもしれない、それでもそばにいて笑いあう時間を残してもらえた私は幸せ者だ。
以前私が尊敬するT先生がウィットに富んだ介護の話をしてくれた。私もそんな器の大きな接し方のできる人でありたい。
だからお父さんお母さん、そんな私になるまでもう少しだけ長生きしてくださいとわがままな娘は願います。
さて9月の飾りは「お月見」です。小さい頃何のことだろうと気にもしなかった季節の小さな行事が最近とても愛しいです。私も歳をとりましたね😅
by ぼちぼちでんがな