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熊本便り 7

 

「熊本の子どもたちにプール用タオルを」

 

 早いもので、熊本地震から丸1年です。

テレビや新聞等で「あの日から1年」という特別番組が組まれていますから、ご覧になったかたも多いことでしょう。マスコミで報道される情報はそれとして、実際の現場でのニーズはなかなか届かない場合もあります。

とくに、子どもの声は小さいので、よほど耳を澄まさない限り、おとなの耳には届いてきません。

しかし、ちゃんと現場に入り、住民のニーズをしっかり捉えているひともいます。よこはまチャイルドラインで受け手としても活躍しているOさんです。東北大震災ではいち早く石巻に行き、住民の集まれる居場所を立ち上げ、いまなお支援をつづけ、熊本地震でも当初からボランティアをやっていらっしゃいます。

Oさんと熊本の話をしました。熊本にいながら、なにもできずにいるわたしとは違って、Oさんはその日も避難所の花見のお手伝いをするということでした。ボランティアをしているという気負いもなく、さりげなく、あくまでもさりげなく、さらりと被災者に寄り添うOさんに打たれました。

思わず、わたしにも何かできることはないかと尋ねると、Oさんは間髪を入れず、

「あのね、これからプールが始まるでしょ。被災者のひとは水着とかバッグは買えるけど、子どもをすっぽりと包むバスタオルは買えないのよ。それ贈ったらどうだろう」

「そうなんだ、すごいね、Oさん。そんなこと、現地に入ってみないと、わからないことだよ。ありがとうね、そうしよう」

「うすいタオルでいいから、できるだけたくさん買って。そうしたら、縫うのは任せて、石巻のひとに頼むから」

「じゃあ、チャイルドラインのひとにも声をかけてみようかな。タオルだったら、あまっているひともいるだろうから」

「グッドアイデアね。だったら、『よこはまチャイルドラインから』と送るカードに書きましょう」

ものの2分で、話は決まりました。実行するひとは話が早いのです。どうしよう、こうしよう、と悩む前に、すぐに道筋が決まるのです。

というわけで、熊本の子どもたちにプール用のバスタオルを送りたいと思います。自宅にあまっているバスタオル、タオル、はありませんか。(※新品のタオルをお願いします)

よかったら、ぜひ、ご協力ください。受け手として入るときでもいいので、事務局までお持ちいただけると助かります。

わたしはOさんに少しばかりの心配をして、「お金のほうは大丈夫なの?」と聞いてみました。Oさんは高らかに笑いながら、「うーん、どうしようかねえ。ははは」。

ひとってすばらしいなあ、とあらためて実感しました。Oさん、出会えてよかった。

 

徳丸のり子 

 

 

 

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