
昨年公開された映画なのですが、再び上映すると知り観に行きました。
1945年の沖縄戦から現在の基地問題に至るまで、沖縄の人たちの苦しみを描いた
「沖縄 うりずんの雨」というドキュメンタリー映画です。
「私たちは沖縄のことをどれくらい知っているだろう」
この重たいテーマを、終始正面から突きつけられているような映画でした。
うりずんとは、潤い初め(うるおいぞめ)が語源の草木が芽吹く3月頃から沖縄が梅雨に入る5月ぐらいまでの時期を指す言葉で、
まさに沖縄戦はこのうりずんの季節と重なります。
現在でもこのうりずんの時期に当時の記憶が甦り、体調を崩す人たちがいるのだそうです。
彼の地でおきた深いか悲しみと、今もなお続いている苦しみに
本土の人間はどれだけ思いを馳せることができているのでしょうか。
上映後、予定にはなかったのですが、監督のユンカーマン氏が小走りで会場内に入って来られ
沖縄が抱える理不尽さに1人でも多くの人が気付いて欲しいと話されました。
流暢な日本語で語りかける監督の言葉は、穏やかではありましたが
我々にそろそろ目を覚ましなさいと言っているようにも思えました。
この映画を上映していたのは、ポレポレ東中野というミニシアターなのですが、
いつも私たちに何かを投げかけてくれる映画を沢山用意してくれています。
もうひとつ、こちらで現在上映中のおすすめの映画を。
「さとにきたらええやん」 です。(ポレポレ東中野では7/15で上映終了)
この映画館独特の雰囲気を味わいながら、こちらの映画も是非!
先日私たちが研修の一環でお邪魔した フリースペースたまりばを運営されている
西野先生ご推薦の映画です。
「さとにきたらええやん」の劇場情報
by マイペンライ