よこはまチャイルドライン講演会 2015
ひとは何のために生きるのか
ーおとなとして子どもに伝えたいことー

上 田 紀 行
うえだ のりゆき
1958年 東京生まれ。文化人類学者。専門は文化人類学。特に宗教、癒し、社会変革に関する比較価値研究。
東京大学大学院総合文化研究科文化人類学専攻博士課程単位取得退学。
愛媛大学教養部助教授、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻助教授/准教授を経て、2012年2月、東京工業大学リベラルアーツセンター教授に就任。東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻教授を兼任。
主な著書に、「生きる意味」「がんばれ仏教」「生きる覚悟」など多数。近著に「人生の<逃げ場>会社だけの生活に行き詰っている人へ」(朝日新書)がある。
於:2015年9月29日(火)横浜市開港記念会館
第1部
基調講演 13:30~14:45
「ひとは何のために生きるのか」~おとなとして子どもに伝えたいこと~
講師:上田紀行氏
第2部
パネルディスカッション 15:00~16:30
「子どもの成長のためにわたしたちができること」
コーディネーター : 竹内 直樹(児童精神科医)
パネラー : 西野 博之(フリースペースたまりば理事長)
岩堀 まゆみ(青少年の地域活動拠点 フレンズ☆SAKAEスタッフ)
徳丸 のり子(よこはまチャイルドライン代表理事)
アドバイザー : 上田 紀行(東京工業大学リベラルアーツセンター教授)
開催の様子

当日は13時の開場時間の前からたくさんの方にお集まりいただき、本講演に対する期待を伺わせました。
上田氏は身振り手振りを加えたエネルギッシュ且つユーモアを交えた語り口で、講演の始めから参加者の心をつかんで離さず、約1時間の予定だった講演時間を10分延長し、熱弁を奮ってくださいました。
講演ではたくさんの言葉をいただきましたが、人とは違う自分を「かけがえのない存在」とし、それこそが意義のあることだというお話は、わたしたちを勇気づけました。
参加者の皆さまからのアンケートも抜粋し下記に掲載させていただきます。
アンケート集計結果
本日の講演会はいかがでしたか。
(参加者約280名うちアンケート提出者からの回答)
満足・・・106
やや満足・・・20
やや不満足・・・6
不満足・・・2
感想
○ 感動しました。日本にもこんなにエネルギッシュで魅力のあるひとがいて、うれしいです。
○ 心から「かけがえのない人間になりたい」と思いました。泣いて、笑って・・先生の話に惹きこまれ、こころ癒されました。
○ 良き種、透明な存在、苦境の穴は宝の山など、忘れられないキーワードをいただきました。
○ 惹き込まれる話し方と内容でした。すごかった。あらためて、人生を考えたい。まんざらでもないかなと思う、と思いたいです。
○ 本とライブの違いをまざまざと感じました。上田先生、サイコー。来て、幸せでした。

また、2部では趣向を変え、県内で子ども支援に携わっている専門家の方をお招きし、パネルディスカッションを行いました。
それぞれの立場のからみた、子ども支援の在り方など、ご自身の活動の経験を踏まえた上での考えをお聞かせいただきました。
こちらもアンケートより感想を抜粋させていただきます。
アンケート集計結果
パネルディスカッションはいかがでしたか。
満足・・・53
やや満足・・・44
やや不満足・・・13
不満足・・・1
感想
○それぞれの立場で活躍している人の話は重みがあり、すばらしかった。一人ひとりの話をもっと聞きたかったです。とても魅力的でした。
○パネラーひとりひとりの色がありつつ、皆さん共通して大切なことが伝わってきて、とてもジーンとするものがありました。
○各現場の人の話はとても力強く、自分は何をすべきか考えさせられました。涙が出そうになりました。
本講演が皆さまにとって多くの学びとなること、そして子ども支援の輪が拡がっていくことへの一歩となれば幸いです。今後もよこはまチャイルドラインではこのような講演会を通じ、子ども支援の大切さをお伝えしていきたいと思っております。どうぞよろしくおねがいします。